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Sun, 10 Jun 2007

怪力と化物と初の敗北

西尾維新『刀語 第六話 双刀・鎚』読了。

舞台は蝦夷・踊山。絶対凍土の地にして壱級災害指定地域の1つ(他の指定地域は、陸奥の死霊山、江戸の不要湖)。刀を所持するのは全員が怪力能力を持つ凍空一族。しかし、七花ととがめが到着する1ヶ月前に凍空一族の村は壊滅しており、生き残ったのは10歳そこらの少女である凍空こなゆきのみ。一族の但し書きに従い、双刀を得るための資格を求めて、こなゆき対七花のバトルが始まるも、まにわにの介入で、天手古舞い。

双刀・鎚は、無骨なスタイルで、七花が持つ事も出来ない程、非常に重い石刀。怪力のこなゆきにしか運べないと言う事で、前回と同じくとがめは不殺の命を七花に与えるが、2人の油断や想定外から、七花初の負傷と敗北。大河ノベルも半分に来て、中々大きな場面を見せてくれる。

半年経つ前に噛ませ犬キャラが定着した、まにわに頭領全員集合(生きている者のみ)。

「ちぇりお」は開き直りで、日本中に広めて間違った意味で定着させようとしているらしい(笑)。雪山シーンのとがめの先取り台詞には笑った。最終回をどうする気だ。

暴言、暴力の嵐を3日間まき散らした挙げ句拗ねながらも謝り、聞き違いをして「わたしに気に入らないところがあるんならちゃんと言って、直すから」なんて言うとがめに萌え。

七花の人間的な成長は、『戯言シリーズ』のいーちゃんの心の変化とまた違って、とがめの視点を含めて、人らしさが生む面白さ、矛盾を感じられる楽しみがある。前巻ラストの発言はそれなりに決着が付いていたが、刀収集完了のその後、の問題はもう少し(もしかしたら最後まで)引き摺りそう。

尾張に居る否定姫は炎刀・銃を所持。回転式連発拳銃と自動式連発拳銃からなる様だ。刀か? というツッコミは最早不要。

姉の七実は、しっかり動いている様だが、やり方が残酷過ぎて、化物で、恨まれる敵キャラにしか見えないから微妙な気分だ。第1巻の淑やかさと強かさを持った、あの理想の姉は何処。

来月は、七実ととうとうバトル。そして、姉殺し。ぐああ。

西尾 維新 - 刀語 第六話 双刀・鎚(ソウトウ・カナヅチ) (講談社BOX)

刀語 第六話 双刀・鎚(ソウトウ・カナヅチ) (講談社BOX)
西尾 維新